■■■たなこころ便り 2013年6月■■■


奈良に引っ越しました
梅雨入り直後は空梅雨かと心配されましたが、木々を美しい緑に潤す恵みの雨がたくさん降るようになりました。皆さまはいかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

われわれ たなこころ庵は、ゴールデンウィーク前に福岡から奈良に住まいを移しました。転居後落ち着く暇も無く、目まぐるしくバタバタと毎日を過ごしておりました。皆さんへのご連絡もなかなか出来ず大変失礼をいたしました。
そうそうの杜での業務開始
奈良への転居の理由ですが、ひとつは、妻 仁子の親が病気となり、近くに住む必要が出てきたということ。

もうひとつは、以前から親交のあった大阪市内にある社会福祉法人そうそうの杜さんから業務委託を受けたこと。 そうそうの杜さんは大阪市城東区内に30ヶ所以上の施設を運営されており、その内の3箇所の施設で約40余名の方たちを週4~5日みさせていただいております。

(そうそうの杜ホームページは http://www.sou-sou.com/ です。ご参照ください。)

障害を持つ子どもや大人の方たちを対象に

①頭蓋仙骨療法
②たなこころ庵式(ドーマン法)成長発達療育プログラム
③マクロビオテックをベースにおいた食育指導


をこの5月より行なうことになったためです。

今から約30年前 アメリカ・フィラデルフィアにある人間能力開発研究所(ドーマン研究所)での約4年間のスタッフ生活を終え日本に帰国後、保育園で障害児担当として毎日子どもたちの療育にあたっておりました。その時以来、連日同じ人を施術するという素晴らしい機会に恵まれ、新鮮な気持ちで毎日を過ごしております。施術頻度が上がると効果が現れるのがこれほど早いのかと驚くばかりの毎日です。頻度と治療効果はまさに正比例の関係にあります。

30年前と違うことは、その当時私は(ドーマン法の)脳障害機能回復プログラムの専門家として障害児たちに療育を行なっておりましたが、現在は、頭蓋仙骨療法の施術とマクロバイオテックをベースとした食育も組み合わせて指導させていただいております。この3つの組み合わせがあってこそ、著しい治療効果があるとあらためて実感しております。

そして、午後からは同じく社会福祉法人 そうそうの杜さんが昨年10月に新規オープンさせた発酵薬膳料理レストラン(発達障害者就労支援事業)「Kawasemi」の2階にあるセミナールームで一般の方向けの頭蓋仙骨療法の施術も行なっております。

また、今後「頭蓋仙骨療法ワークショップ」や各種セミナーもこのセミナールームで随時開催していく予定です。

レストラン「Kawasemi」は、塩分ゼロのぬか床につけて発酵させた卵を用いた野菜中心のお料理を提供されています。野菜は同法人の農園で障害を持った人たちが自然農法で育てた野菜や九州から届く有機野菜を使用、化学調味料は一切使用せず、ドレッシングやソースにいたるまですべて手作りです。

たなこころ庵主催の頭蓋仙骨療法のワークショップのお昼ごはんは、「Kawasemi」のランチを食べていただくことになりますので、どうぞこちらもみなさん楽しみにしてくださいね。


ワークショップのコースをリニューアル
関西に拠点を移したのを機会に、今までやってきた様々な事柄も自然な流れで形が少し変ってまいりました。

ワークショップは、『助産婦専門コース』『一般コース』の2コースになりました。

男の私がここまで「自然出産・育児」にこだわり研究を続けているのは、アメリカ・メイン州で89歳のおじいさんを施術したことに端を発します。

彼は話す声も小さく地味な服装をしてとても内向的な性格でした。

通常、頭蓋仙骨療法の施術は足先から頭に向かって手当てをしていきますが、ちょうど首にさしかかった時、彼が「ガアアオオー」と叫び苦しみもだえ始めたのです。私も初めての経験で驚きましたが、そのまま手当てを続けました。

施術を終え彼の状態も落ち着いたところで 何があったのか尋ねたところ、彼はこう言いました。「僕は思い出したんだよ。母のお腹の中にいた時、へその緒が首に巻き付いてとても苦しかったんだ!そういえば子どもの時から首の周りがつかえている感じがして、教会に行く時に着けさせられるネクタイが嫌でいつも気がつくと外していたよ。」

そして、数日後街でばったり彼に再会した時、私は我が目を疑いました。あんなに嫌がっていたタートルネックの明るい色のセーターを着て、大声で「フジ~!」と大声で呼びながら私を公衆の面前で抱きしめるのです。地味で内向的だったおじいさんが突然元気で明るいおじいさんに大変身です。

出生時の何らかの不都合(私はあまりトラウマという言葉は使いたくありませんが)は、解放されないとそれがいつまでも続く。しかし89歳という年齢になってもひとたびそれが解放されるとその人の性格や趣味趣向までも激変させるほどの変化が起きるということを学びました。それが1998年のことです。

そこから私の「出生時における骨格的なアプローチから見たトラウマの実態とその解放法」の調査研究が始まりました。そしてその当時同じ町にいた助産婦さんの協力もあり、2000年にアメリカ・ニューイングランド地方(マサチューセッツ州、コネチカット州、ニューハンプシャー州、メイン州、バーモント州、ロードアイランド州)の助産婦協会の大きな大会で「自然分娩の大切さ、出産に起こるトラウマの実態とその解放法」と題した講演とワークショップを行ないました。

その後この手当て法を日本でもお伝えするのが私の使命と感じるようになり、11年間のアメリカ生活に終止符を打ち2005年に日本に戻ってまいりました。

帰国後も福岡の自然分娩で高名な「春日助産院」「なかむら産家医院」「水巻助産院」にて産前産後のお母さんと赤ちゃんのケアと講習会活動を通して調査研究を続けてまいりました。その活動が認められ、2011年から毎年 福岡水巻看護助産学校にて非常勤講師として「頭蓋仙骨療法」を担当、同年より国際九州赤十字病院看護大学大学院にて非常勤講師として 補完代替医療「頭蓋仙骨療法」を担当し、助産学の教育現場にも毎年参加させていただいております。

この世に生まれてきた赤ちゃんにいちばん初めに関わる助産婦さん達にとにかくこの手当て法をお伝えして、何らかの不都合で苦しんでいる赤ちゃんやお母さんたちに「産まれてきて良かった!」「産んでよかった!」と笑顔を取り戻して欲しいというのが私の心からの願いなのです。



そのような熱い思いから今までのコースは、正直なところ出産関係に少し偏っていた感もあったかもしれません。 専門の助産婦さん以外の方にとっては、話として聞いておくには良しとしても 必ずしも全ての受講者の方に必要な内容でない場合もあったのではないかと考え、今回

「助産婦専門コース」と「一般コース」の2コースを用意

することになりました。

★「助産婦専門コース」は従来のコースと時間(10:00~20:00)も内容もほぼ同様の形となっております。

★「一般コース」は、治療家・理学療法士・養護施設職員、教諭・子どもを持つお母さん等々 助産婦以外の全ての方が対象です。内容は従来の「基礎コース」から出産部分を除いた内容となっております。時間も従来は10時間コースでしたが、「一般コース」は7時間(10:00~17:00)となりました。ご家庭のある方や遠方の方にとって受講しやすい時間帯に設定させていただきました。

この頭蓋仙骨療法は器具やオイルなどの道具は全く必要ありません
「手」と相手を想う「心」さえあればどなたでも出来るお手当て法です。

学びたいと思われる方々にとって、適したコースを選んでいただければと思います。 仕事場やご家庭で、何らかの不調を抱えておられる方にやさしく「手」を当てて、その方々に元気を取り戻してもらう。そのような「手」と「心」の持ち主がたくさん増えればいいなというのが私の願いでもあります。

みなさんとワークショップでお会いできる日を楽しみにしております。


2013年6月吉日

頭蓋仙骨機能快復研究所 たなこころ庵

代表  藤牧 経乘